この記事では、亡くなった人の布団はどうすればいいのか、実家にある古い布団の処分時期や方法について解説しています。
空き家になった実家に大量に残された亡くなった人の布団や毛布などは、早めに片づけておかないとダニなどの温床となる心配もあります。
私自身も実家じまいを経験しましたが、実家にあった布団と毛布類は不用品回収業者にお願いして処分しました。
残されている布団の量や自分が費やせる時間などによって違いがありますが、この記事が実家の布団の処分方法を探している方にとって参考になれば幸いです。
亡くなった人の布団を効率よく処分する8つの方法!
実家にある亡くなった人の布団を効率よく片付けて、処分する8つの方法について紹介していきます。
亡くなった人の布団を処分する方法としては
以上の8つがあげられます。
実家の押し入れなどに大量に残っている亡くなった人の布団や毛布は、たいていが使用済みで長年しまわれていたものではないでしょうか。
自分でもらって使う場合は別として、古い布団類の主な処分方法はごみとして出すのがほとんどです。
私の実家にも古い布団がかなりの量ありましたが、まとめて不用品回収業者にお願いして処分してもらいました。
それぞれの処分方法にあうケースも含めて、一つずつ解説していきます。
亡くなった人の布団を処分する方法①:自治体の可燃ごみとして出す
実家にある亡くなった人の布団を処分する方法の1つめは、自治体の可燃ごみとして出すことです。
各市町村によって細かな取り扱いに違いはありますが、一定の大きさまでなら布団を可燃ごみとして出すことができます。
自治体 | 家庭ごみの「可燃ごみ」として出せる条件 |
---|---|
横浜市 | 折りたたんだ状態で一番長い辺が、50cm未満になる布団、マットレス、電気毛布の場合 |
千葉市 | 45リットルの可燃ごみ指定袋に入れて口が縛れる大きさの布団類 |
さいたま市 | ふとん類は90センチメートル未満に小さくしばれるもの |
実際に処分をするときは、実家がある自治体名で「〇〇市ごみ 布団」などで検索すれば自治体のゴミ回収に関するホームページが出てくるので調べてみましょう。
実家にある古い布団を可燃ごみとして出せれば、回収料金がかからずに処分することができます。
※自治体指定のゴミ袋が必要な場合は袋を購入する必要があります。
布団を自治体の可燃ごみで出す場合は
- 布団が大量の場合は一回で出すことができない
- 指定されている可燃ごみの回収日に実家から出す必要がある
ことを覚えておきましょう。
亡くなった人の布団を処分する方法②:自治体の粗大ゴミで出す
次に紹介する亡くなった人の布団を処分する方法は、自治体の粗大ごみで出すことです。
可燃ごみとして決められている大きさに納まらない場合や量が多い場合は、手数料を払って粗大ごみで出すことができます。
自治体 | 布団の粗大ごみ手数料 |
---|---|
横浜市 | 布団・マットレス(2枚まで1組に) 200 円 |
千葉市 | 布団・毛布 1枚390円 |
さいたま市 | 小さくしばれない場合または2枚以上出す場合 550円 |
布団を粗大ごみで出す場合は
- スプリング入りマットレスは回収不可の品目の自治体もある(千葉市)
- 粗大ごみの1回あたりの個数制限がある自治体もある(さいたま市:1回4個まで)
- 指定されている粗大ごみの回収日に実家から出す必要がある
以上のことにも注意しましょう。
各自治体の粗大ごみの詳細は「〇〇市 粗大ごみ」などで検索すると自治体の粗大ごみについてのホームページを探すことができます。
亡くなった人の布団を処分する方法③:自治体の可燃ごみとして自己搬入する
実家にある亡くなった人の布団を処分する3つめの方法は、自治体の可燃ごみとして自己搬入をすることです。
自分で車を用意して自治体のクリーンセンターや処分場に持ち込む方法ですが、自治体によっては粗大ごみで出すよりも処分費が安く済みます。
自治体 | ゴミの持ち込み(自己搬入)手数料 |
横浜市 | 粗大ごみの手数料と同額 |
千葉市 | 可燃ごみは10kgまでごとに270円(税別) |
さいたま市 | 100㎏未満は無料 |
布団を自治体の自己搬入で処分する場合は
- 処理施設や季節、時期によっては混雑する
- 搬入できる曜日や時間帯が自治体や処理施設によって決められている
- 事前予約が必要な場合がある(さいたま市:土曜日・祝日・年末年始)
ことに注意しましょう。
自己搬入の詳細は「〇〇市 ごみ 自己搬入」などで検索すると、受け入れ先の処理施設、曜日、時間帯などを自治体のホームページで調べることができます。
亡くなった人の布団を処分する方法④:不用品回収業者に有料で回収してもらう
実家にある亡くなった人の布団を処分する方法の4つめは、不用品回収業者に有料で回収してもらうことです。
ネットから申し込んで事前見積もりをした上で料金の提示があり、金額などの条件が合えば実際の回収作業になるという流れになります。
軽トラックや2tトラックなどで回収するので、布団だけではなく家具など他の不用品も一緒に処分することができるので便利です。
自治体の一般廃棄物処理業者に依頼する方法もありますが、曜日や時間帯に制限があることが多く日曜日や祝日は対応していない場合がほとんどです。
不用品の回収業者の場合は
- 土日や祝日の作業も対応している
- 急ぎで回収してもらいたい場合にも対応してもらえる
というメリットがあります。
実家じまいでは布団以外にも処分するものが多いので、不用品回収業者に来てもらうのが一番効率が良いといえるでしょう。
不用品回収業者に選ぶときには1社だけで決めず、複数の会社に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。
亡くなった人の布団を処分する方法⑤:布団の打ち直しに出して再利用する
5つ目に紹介する亡くなった人の布団を処分する方法は、布団の打ち直しに出して再利用することです。
自宅でちょうど布団を買う予定だったとか、実家の布団で愛着があるので再利用したいなどの場合にはおすすめです。
大量の布団を処分する方法には向かないので、再利用したい数枚分までが実際のところでしょう。
布団の打ち直しは中の綿に含まれるダニの除去や除菌などもしてくれるので、実家の古い布団もきれいに再利用できるメリットがあります。
(参考) 桜道ふとん店「布団の打ち直しって何?」
亡くなった人の布団を処分する方法⑥:フリマアプリを利用する
実家にある亡くなった人の布団を処分する6つめ方法は、フリマアプリを利用して処分することです。
フリマアプリであればリーズナブルに品物を手に入れたいという需要はあると思いますが、使用済みの古い布団が引き取ってもらえる可能性は低いと言えます。
新品、未開封の布団がある場合などには良いと思いますが、実家の片付けで布団を処分する方法としては現実的ではないでしょう。
亡くなった人の布団を処分する方法⑦:リサイクルショップに買い取ってもらう
実家にある亡くなった人の布団を処分する方法の7つ目は、リサイクルショップに買い取ってもらうことです。
リサイクルショップでの買い取りも新品、未開封であれば可能性がありますが、事前に買い取りが可能かどうか問い合わせてからの方が良いでしょう。
新品で使われていない状態の有名メーカーのマットレスや羽毛布団があった場合などに向いている方法と言えそうです。
亡くなった人の布団を処分する方法⑧:各種支援団体に寄付する
最後に紹介する亡くなった人の布団を処分する方法は、各種支援団体に寄付することです。
ホームページで生活用品の寄付を募る各種支援団体がありますが、寄贈品として役に立つ布団や衣料品は基本的に新品で未使用のものです。
自分が使う側になって考えれば、知らない人が長年使ってきた布団で寝たいとは思わないでしょう。
実家の片付けで布団を処分する方法としては、まったく向いていません。
リサイクルショップの買い取り同様、新品で未使用のものであれば団体に問い合わせたうえで寄付を申し出るのが良いかもしれません。
以上、実家にある亡くなった人の布団を処分する方法を8つ紹介してきました。
実家に残っている布団の枚数や状態によっても違いますが、時間と手間を考えベストな方法を選びましょう。
実家にある古い布団の処分は早めに終わらせる
実家の布団を処分する方法としては、ゴミ・不用品として処分するのが効率のよい片づけ方であることをお伝えしました。
空き家となった実家にたくさん残った布団、処分の時期としては実家じまいを始めるときに手を点けるようにしましょう。
長年使われていない布団やマットレス、毛布などは、ダニの温床となり、湿気を吸収していることが多いため、健康へのリスクが高くなります。
また空き家になっていれば窓なども締め切っているため。余計に湿気がこもりカビなどが発生
しやすくなります。
そのため、実家に残っている古い布団は片付けの最初に処分することが大切です。
実家にある亡くなった人の布団を処分する方法のまとめ
実家にある亡くなった人の布団を処分する方法について紹介してきました。
実家に残された亡くなった人の布団を処分するなら
- 可燃ごみで出す
- 粗大ゴミで出す
- 可燃ごみで自己搬入する
- 回収業者に回収してもらう
以上4つの方法が適しています。
「布団の打ち直し」は、実家にあった布団を新しく自宅で使いたいという場合に向いているでしょう。
最後に
- フリマアプリの利用
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- 各種団体に寄付する
以上3つの方法は新品未使用の布団であれば可能かもしれません。
購入して間もない布団が出てきたら検討してみましょう。
私の実家でも押し入れの上段と下段にぎっしり、敷布団、掛け布団、毛布等々大量に残っていました。
実家じまいをするなかでは、親が使っていたものには思い出や愛着があるため「捨てる」ということに抵抗を感じることもあると思います。
ただし「捨てるのはちょっと…」「もったいないから…」と止まってしまうと、実家の片付けは前に進みません。
他にもやるべきことは多いので、少しでも効率よく布団は早めに処分しましょう。
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