この記事では、親の固定電話の解約は本人以外でも出来るのか、また解約するデメリットや手続きの仕方などについて解説しています。
親が認知症になって施設に入居したり、亡くなってしまった場合、子供や孫など本人以外でも実家の電話の解約の手続きをすることができます。
私自身も施設に入居した親に代わって実家の電話の解約をした経験がありますが、意外と簡単に手続きができました。
ただし親の固定電話を解約する場合、空き家の維持費が削減できるなどメリットもありますが、必要な連絡が取れなくなるなどのデメリットが生じることもあるので、十分に確認して手続きするようにしましょう。
この記事が、実家の固定電話を解約しようと考えている方の参考になれば幸いです。
実家の電話を解約する方法について解説!
ここからは、実家の電話を解約する方法について解説していきます。
固定電話の解約はホームページまたは電話で手続きが出来るので、窓口などに出向く必要はありません。
また親が認知症になったり亡くなっている場合は、本人以外の親族が解約の手続きをすることが可能です。
NTTの固定電話の解約方法
まず始めにNTTの固定電話の解約方法について解説していきます。
NTTの東日本、西日本で契約している場合、それぞれの電話会社のホームページまたは電話(局番なしの「116」)から解約の手続きをすることができます。
電話会社の窓口に出向いて書類の記入などをする必要もありません。
NTT東日本 | ホームページ 電話の休止・解約 |
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電話 「116」または「0120‐116116」 | |
NTT西日本 | ホームページ 加入電話・INSネット 解約 |
電話 「116」または「0800‐2000116」 |
固定電話の解約手続きでは
- 一戸建ての場合は電柱から建物までの電話の引き込み線の撤去をするので、「申込者」あてに工事の担当者から連絡がある
- 希望すれば解約から 約3ヶ月間、実家の電話番号にかけてきた人向けにアナウンスを流してもらうことができる
以上の2点を覚えておきましょう。
ひかり電話の解約方法
続いて、ひかり電話を解約する方法について解説します。
以前は電話回線のみだった家も、インターネットを使うためにひかり回線に切り替えているところが多いのではないでしょうか。
実家の電話がひかり電話の場合も、NTTの固定電話と同じように契約している通信会社のホームページまたは電話から解約の手続きができます。
ただし、ひかり電話の解約手続きでは、
- ひかり電話と一緒に光回線を解約する場合は、ルーターやケーブルなど通信会社のレンタル機器を返す必要がある
- 光回線を一緒に解約する場合のレンタル品は、後日送られてくる返却用キットで返す
- 光回線と別にプロバイダを契約している場合は、プロバイダの解約手続きが別に必要である
- 複数年割引などを適用していた光回線の解約には違約金が発生する場合があるので確認が必要である
以上のような点に注意しておきましょう。
固定電話の解約は本人以外でも可能
実家の固定電話を解約する場合、電話の契約者である親に代わって子供や孫が「申込者」として手続きすることができます。
私自身も施設に入居した父に代わって実家の固定電話を解約しましたが、契約者である親の氏名などの確認と申込者である私の情報を確認することで手続きは簡単に進みました。
固定電話もひかり電話についてもホームページや電話で解約の手続きがとれるので、とくに実家が遠隔地の場合など手間がかからないので便利です。
実家が一戸建てでNTTの固定電話を解約する場合には、引き込み線の撤去の日程の連絡があることと、ひかり電話の場合はレンタル品の返却とプロバイダの解約が別であることを覚えておきましょう。
実家が空き家になったときに親の固定電話を解約するデメリットは?
こちらのパートでは、実家が空き家になった場合に親の固定電話を解約するデメリットについて解説していきます。
実家の固定電話の解約は、NTTや通信会社のホームページまたは電話で簡単に手続きすることができます。
ただし実家の固定電話を解約する場合、以下のようなデメリットがあることを確認しておきましょう。
実家の固定電話を解約するデメリットとしては、
などがあります。
最近は従来の固定電話からひかり電話に替えている家庭も多いので、ひかり電話の場合も含めて解約のデメリットについて解説していきます。
実家の固定電話を解約するデメリット①:親に用事のある人と連絡がつきにくくなる
実家が空き家になったときに親の電話を解約するデメリットの1つめは、親に用事のある人と連絡がつきにくくなることです。
高齢者にもかなりスマホが普及しているとはいえ、ふだんの連絡先を家の電話番号に指定している人が親の世代にはまだ多くいます。
そのため実家の固定電話を解約すると、親に用事がある人が連絡できないということが起きてくるでしょう。
親が施設に入居するなど実家が空き家になり、固定電話を解約するときには前もって親の親しい知人などに連絡をしておきましょう。
実家の固定電話を解約するデメリット②:ホームセキュリティが使えなくなる場合がある
実家が空き家となったときに親の電話を解約する2つめのデメリットは、ホームセキュリティが使えなくなる場合があることです。
警備会社のセキュリティシステムのすべてではありませんが、設備の機種や導入の時期によって電話回線を使っているものがあります。
空き家になったあとも引き続きセキュリティシステムを使う場合には、電話を解約する前に必ず警備会社に確認しましょう。
また遠隔で確認できる防犯用のカメラはネット回線を使用していますので、ひかり電話を解約する場合はネット回線もやめるかどうか検討が必要です。
実家の固定電話を解約するデメリット③:解約の違約金が発生する場合がある
実家が空き家となったときに親の固定電話を解約する3つめのデメリットは、解約の違約金が発生する場合があることです。
実家でインターネット回線を入れて、電話もひかり電話に切り替えたというお宅も多いのではないでしょうか。
実家の光回線に複数年割引が適用されている場合、ひかり電話と回線も一緒に解約すると違約金が発生する場合があります。
光回線を残して、ひかり電話のみを解約する場合は違約金はかかりません。
違約金がかかるといっても、使わない光回線に料金を払い続けるのは固定費のムダになります。
割引が適用されている残りの期間や違約金の金額などを考えあわせて検討しましょう。
実家が空き家になったときに親の固定電話を解約するメリットは?
続いて、実家が空き家となったときに親の固定電話を解約した場合のメリットについて解説していきます。
前のパートで解説した解約のデメリットについて心配がなければ、使わなくなった実家の固定電話については解約しましょう。
空き家の期間が長くなればなるほど固定でかかる維持費が増えますし、いつも電話に出ない状態は長期不在であることを知らせてしまう恐れがあるからです。
実家の固定電話を解約するメリット①:月々の固定費が削減できる
実家が空き家になったときに親の固定電話を解約するメリットの1つめは、月々の固定費が削減できることです。
電話を解約した場合に
- 従来の固定電話 月額1,000~2,000円
- ひかり電話のみ 月額500~5,000円(プランによる)
- ひかり電話+ネット回線 月額5,000~10,000円(プランによる)
上記のような固定費の削減につながります。
ひかり電話の違約金の問題がなければ、ネット回線も一緒に解約すれば固定費の削減幅が増えることになります。
実際の金額については、それぞれのプランによって違いますので請求明細などで確認してみましょう。
実家の固定電話を解約するメリット②:不在の家を狙う犯罪の被害を防止できる
実家が空き家となったときに親の電話を解約する2つめのメリットは、不在の家を狙う犯罪の被害を防止できることです。
人の居ない時間帯に犯行を行いやすいように、空き巣犯などが名簿などを使って電話をして住人の不在を確かめることがあります。
電話が解約されていなければ、呼び出し音が鳴っても常に電話に出ないことが簡単に確認されてしまうでしょう。
実家が空き家になり固定電話を使う予定がなければ解約してしまったほうが、犯罪被害を防ぐことにつながります。
※実家が空き家となった場合の空き巣対策についてはこちらの記事も参照ください。

実家の固定電話を解約する方法についてのまとめ
実家の固定電話を解約する方法や本人以外の手続きの可否、解約のデメリットなどについて解説してきました。
まとめのポイントとして
- 固定電話の解約はホームページまたは電話で手続きできる
- 親が認知症や亡くなっている場合には子や孫など本人以外でも手続きができる
- 固定電話を解約する際はセキュリティシステムに電話回線を使っていないか確認しておく
- 親に用事のある人が連絡を取れるように携帯の番号をしらせるなど対策をしておく
- 固定電話を解約すれば、月額1,000~2,000円の固定費が削減できる
- ひかり電話、ひかり回線を解約すると、加入していたプランにもよるが月額500~10,000円の固定費削減になる
などです。
私の実家はひかり電話でしたが、空き家になってしまうため光回線も不要だと思い、電話とネット回線の両方を解約しました。
水道や電気などは空き家になっていても必要になりますが、回線を他に使う用事がなければ電話については早い段階で解約しても支障は無いでしょう。
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