この記事では、実家が空き家になった場合に親の固定電話は必要なのかについて解説しています。
実家が空き家になったときに固定電話を解約すれば、月々払っていた電話代が削減できます。
空き家になってしまうと電話は必要ないことがほとんどですが、セキュリティシステムが入っている場合、設備の通信に電話回線を使っていないか確認したおいたほうが良いでしょう。
実家の固定電話を解約する場合のメリットとデメリット、あわせて手続きの方法についても解説していきます。
この記事が、空き家になる実家の固定電話を解約しようか考えている方の参考になれば幸いです。
実家が空き家になったら親の固定電話は解約する?維持する?
まずはじめに、実家が空き家になった場合に親の固定電話を解約した方がよいのかについて解説していきます。
実家が空き家になったときに親の固定電話を解約するかどうかついては、その後も電話回線を使うかどうかで判断しましょう。
実家が空き家になり固定電話を使うことがなくなっても、セキュリティシステムなどに回線を使っている場合は注意が必要です。
実家の固定電話を解約したほうが良い場合
実家が空き家になった場合に親の固定電話を解約した方が良いのは、その電話回線を使う見込みが無い場合です。
空き家になっている実家について
- 家族などが住む予定がないので、売却して処分することになっている
- 家族や親族などが実家に住むことになっているが、自分が現在使っている電話回線を使う
などの場合は電話回線は不要なので解約した方が良いでしょう。
実家の電話がひかり電話の場合は、ネット回線を残してひかり電話のみの解約も出来ます。
インターネット回線も不要であれば一緒に解約をしておきましょう。
実家の固定電話を維持したほうが良い場合
空き家になった実家の固定電話を解約しない方が良いのは、電話回線を今後使う予定があったり、電話以外で回線を使用している場合です。
空き家になっている実家について
-
- 親が固定電話の解約を嫌がって居る場合
- セキュリティシステムを導入している場合
- 親が施設に入居したが戻ってくる可能性がある場合
このようなときは電話の解約はやめておきましょう。
とりあえず解約することはやめて、対応策が見つかってから判断する方法も考えられます。
実家が空き家になったときに親の固定電話を解約するデメリットは?
次に実家が空き家になった場合に親の固定電話を解約するデメリットについて解説していきます。
実家の固定電話を解約すると
などのデメリットがあります。
実家の固定電話を解約する前に、以上のようなデメリットについて確認しておきましょう。
最近は従来の固定電話からひかり電話に替えている家庭も多いので、ひかり電話の場合についても触れています。
実家の固定電話を解約するデメリット①:親に用事のある人と連絡がつきにくくなる
実家が空き家になったときに親の電話を解約するデメリットの1つめは、親に用事のある人と連絡がつきにくくなることです。
高齢者にもかなりスマホが普及しているとはいえ、ふだんの連絡先を家の電話番号に指定している人が親の世代にはまだ多くいます。
そのため実家の固定電話を解約すると、親に用事がある人が連絡できないということが起きてくるでしょう。
親が施設に入居するなど実家が空き家になり、固定電話を解約するときには前もって親の親しい知人などに連絡をしておきましょう。
実家の固定電話を解約するデメリット②:ホームセキュリティが使えなくなる場合がある
実家が空き家となったときに親の電話を解約する2つめのデメリットは、ホームセキュリティが使えなくなる場合があることです。
警備会社のセキュリティシステムのすべてではありませんが、設備の機種や導入の時期によって電話回線を使っているものがあります。
空き家になったあとも引き続きセキュリティシステムを使う場合には、電話を解約する前に必ず警備会社に確認しましょう。
また遠隔で確認できる防犯用のカメラはネット回線を使用していますので、ひかり電話を解約する場合はネット回線もやめるかどうか検討が必要です。
実家の固定電話を解約するデメリット③:解約の違約金が発生する場合がある
実家が空き家となったときに親の固定電話を解約する3つめのデメリットは、解約の違約金が発生する場合があることです。
実家でインターネット回線を入れて、電話もひかり電話に切り替えたというお宅も多いのではないでしょうか。
実家の光回線に複数年割引が適用されている場合、ひかり電話と回線も一緒に解約すると違約金が発生する場合があります。
光回線を残して、ひかり電話のみを解約する場合は違約金はかかりません。
違約金がかかるといっても、使わない光回線に料金を払い続けるのは固定費のムダになります。
割引が適用されている残りの期間や違約金の金額などを考えあわせて検討しましょう。
実家が空き家になったときに親の固定電話を解約するメリットは?
続いて、実家が空き家となったときに親の固定電話を解約した場合のメリットについて解説していきます。
実家が空き家になったあとは電話回線を使うことがなければ、固定電話については解約しましょう。
違約金の問題がなければ、ひかり電話についてはネット回線も一緒に解約すれば削減できる固定費が増えます。
実家の固定電話を解約するメリット①:月々の固定費が削減できる
実家が空き家になったときに親の固定電話を解約するメリットの1つめは、月々の固定費が削減できることです。
電話を解約した場合に
- 従来の固定電話 月額1,000~2,000円
- ひかり電話のみ 月額500~5,000円(プランによる)
- ひかり電話+ネット回線 月額5,000~10,000円(プランによる)
上記のような固定費の削減につながります。
実際の金額については、それぞれのプランによって違いますので請求明細などで確認してみましょう。
実家の固定電話を解約するメリット②:不在の家を狙う犯罪の被害を防止できる
実家が空き家となったときに親の電話を解約する2つめのメリットは、不在の家を狙う犯罪の被害を防止できることです。
人の居ない時間帯に犯行を行いやすいように、空き巣犯などが名簿などを使って電話をして住人の不在を確かめることがあります。
電話が解約されていなければ、呼び出し音が鳴っても常に電話に出ないことが簡単に確認されてしまうでしょう。
実家が空き家になり固定電話を使う予定がなければ解約してしまったほうが、犯罪被害を防ぐことにつながります。
空き家になった実家の固定電話の解約手続き方法
ここからは、実家が空き家になった場合の親の固定電話の解約手続きについて解説していきます。
固定電話の解約はホームページまたは電話で手続きが出来るので、窓口などに出向く必要はありません。
NTT(東日本・西日本)のホームページか局番なしの「116」から手続きすることができます。
NTT東日本 | ホームページ 電話の休止・解約 |
---|---|
電話 「116」または「0120‐116116」 | |
NTT西日本 | ホームページ 加入電話・INSネット 解約 |
電話 「116」または「0800‐2000116」 |
実家にある親の固定電話を解約する場合、契約者(親)に代わって子供や孫が「申込者」として手続きすることができます。
固定電話の解約手続きでは
- 一戸建ての場合は電柱から建物までの電話の引き込み線の撤去をするので、「申込者」あてに工事の担当者から連絡がある
- 希望すれば解約から 約3ヶ月間、実家の電話番号にかけてきた人向けにアナウンスを流してもらうことができる
となります。
実家の電話がひかり電話の場合も、固定電話と同じように通信会社のホームページまたは電話から解約の手続きができます。
ひかり電話の解約手続きでは
- ひかり電話と一緒に光回線を解約する場合は、ルーターやケーブルなど通信会社のレンタル機器を返す必要がある
- 光回線を一緒に解約する場合のレンタル品は、後日送られてくる返却用キットで返す
- 光回線と別にプロバイダを契約している場合は、プロバイダの解約手続きが別に必要である
- 複数年割引などを適用していた光回線の解約には違約金が発生する場合があるので確認が必要である
となります。
固定電話もひかり電話についてもホームページや電話で解約の手続きがとれるので、実家が遠隔地の場合でも手間がかかりません。
実家の空き家に固定電話が必要かについてのまとめ
実家が空き家になった場合、固定電話は必要なのかと不要な場合の解約の手続きについて解説してきました。
まとめのポイントとして
- 実家に住む予定がなければ解約しても問題はない
- セキュリティシステムを入れている場合、電話回線を使っているものか確認する
- 固定電話をそのまま維持した場合、電話をすれば常に留守であることがわかり犯罪被害を受ける恐れがある
- 固定電話を解約すれば、月額1,000~2,000円の固定費が削減できる
- ひかり電話を解約すると、加入していたプランにもよるが月額500~5,000円の固定費削減になる
- ひかり電話と光回線を一緒に解約した場合、月額5,000~10,000円の固定費削減になる(金額は加入していたプランによる)
などです。
私の実家はひかり電話でしたが、空き家になってしまうため光回線も不要だと思い、電話とネット回線の両方を解約しました。
水道や電気などは空き家になっていても必要になりますが、回線を他に使う用事がなければ電話については早い段階で解約しても支障は無いでしょう。
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