この記事では、空き家になった実家の草刈りが必須である理由と草刈りの方法について解説しています。
私自身、実家じまいに約4年費やしましたが、毎年の草刈りは悩みのたねでした。
とはいえ、空き家になってしまった実家の草刈りをしないで放置してしまうと、ご近所トラブルや防犯上のリスクが上がるなど良いことは一つもありません。
そこで自分で草刈りをすることも含めて、5つの方法についてリサーチしました。
実家が空き家となり草刈りをどうしようかと考えている方にとって、こちらの記事が参考になれば幸いです。
空き家の実家の草刈りが必須である3つの理由とは?
まずはじめに、空き家になった実家の草刈りが必須である理由3つについて見ていきたいと思います。
実家の草刈りが必須な理由として、
以上の3つがあげられます。
親が介護施設に入居していれば面会などの用事もあり、空き家となった実家の片付けも手を抜けません。
実家じまいはやるべきことも多く、つい庭などの草のことは後回しになりがちですが、トラブルやリスクを避けるために必須です。
草刈りが必須である理由①:ご近所トラブルを招く
空き家になった実家の草刈りが必須である理由の1つ目は、伸び放題になった草がご近所トラブルを招く元になってしまうからです。
ご近所トラブルの元
- 伸びた草が隣家の敷地に侵入してしまう
- やぶ蚊などの害虫が発生して近所の迷惑となる
- 草が伸び放題で住宅街の景観を損なってしまう
などの要因があげられます。
実家じまいには時間もかかり、ご近所にお願い事などをする場面がないとも限りません。
ご近所と良好なお付き合いをしながら実家じまいを終えるためにも、草刈りを怠ってトラブルを招くことは避けましょう。
草刈りが必須である理由②:防犯上のリスクが高まる
実家が空き家となり草刈りが必須だと言える2つ目の理由は、草が伸び放題になって防犯上のリスクが高くなってしまうからです。
庭の雑草が伸びてしまって草が刈られていないまま、という状態だけでも空き家ではないかと示してしまいかねません。
玄関なども雑草が伸び放題であれば、人の出入りが無いものと思われるでしょう。
空き家だとわかれば空き巣などに狙われることはもちろん、不法に侵入して寝泊りされてしまうなど、防犯上のリスクが高まってしまいます。
さらに侵入されたことが元で不審火が発生するなどの危険を避けるためにも、空き家となった実家の草刈りは怠らないようにしましょう。
草刈りが必須である理由③:建物の劣化を早めてしまう
空き家になった実家の草刈りが必須である最後3つめの理由は、伸びてしまった草などが建物の劣化を早めてしまう恐れがあるからです。
雑草は繁殖力も強いので春から夏にかけて一気に成長し、あっという間に増えてしまいます。
生い茂った草が建物の基礎部分に入り込み、床下の換気が悪くなって湿気がたまり腐食の原因にもなりかねません。
私の実家の場合、ツタ科の植物が外壁に茂ってしまいモルタルの壁に食い込んでしまっていました。
最終的に解体する予定の場合でも、建物が残っているうちに腐食が原因で壁などが剥がれ落ちるなどの危険も考えられるので、実家の草刈りは必須です。
以上、空き家となった実家の草刈りが必須である理由について見てきました
次のパートでは、空き家になった実家の草刈りの5つの方法について解説していきます。
空き家になった実家の草刈りをする5つの方法について徹底リサーチ!
次にこちらのパートでは、空き家になった実家の草刈りをする5つの方法について具体的に見ていきましょう。
空き家の実家の草刈りの方法として
大きく分けると、自分で草刈りをするのと業者に依頼して刈ってもらう方法です。
空き家が遠いか近いのか、空き家になる期間が長いか短いかによっても選ぶ方法は違ってくるでしょう。
それぞれの方法について、費用や作業内容、刈った草の処分などについて具体的に見ていきます。
実家の草刈りの方法①:自分で草刈りをする
空き家になった実家の草刈りをする方法の1つめは、自分で草刈りをすることです。
自分で草刈りをする場合
- 作業料金など人件費がかからない
- 自分のペースで進めることができる
- 鎌や熊手、草刈り機などの道具が必要
- 熱中症対策や虫除けなどの対策が必須
- 刈った草は自分で処分しなければいけない
- 空き家の実家が遠方の場合は向いていない
自分で実家の草刈りをするのであれば、当然ですが料金は発生しません。
費用がかからないのはメリットですが、その分時間と労力が必要で草刈り機などの道具を用意する必要もあります。
草刈りの時期が春から夏にかけてが多いので、熱中症対策や虫よけの対策が必須です。
また刈り取った草は自分で処分することになるので、自治体のゴミ回収方法にしたがって出さなければなりません。
私は電動の草刈り機などを用意して、毎年春から夏にかけて草刈りをしました。
父が入居している介護施設が実家から近く、面会の日にあわせて作業ができる環境にあったからです。
実家が遠方にあって休みをとってまで草刈りに行くのは大変、という場合には難しいですね。
実家の草刈りの方法②:シルバー人材センターに依頼する
次に紹介する空き家になった実家の草刈りの方法は、シルバーセンターに依頼することです。
シルバー人材センターに草刈りを依頼する場合
- 地域のシルバー人材センターによって料金は異なる
- 見積もりは無料
- 料金例 12,945円~(1人・機械刈り)、9,240円(1人・手狩り) 名古屋シルバー人材センター
- 道具運搬費が別途でかかることがある
- 草の処分を依頼する場合は別途料金がかかる
- 下見や打ち合わせ、作業当日など立ち会いが必要な場合が多い
- 春~夏は依頼が混みあうので日程がとれないこともある
- 現場の状況によっては依頼を受けてもらえない場合もある
以上のような特長があります。
シルバー人材センターは以前からあるので、よく知られていて依頼しやすいサービスの一つです。
各シルバー人材センターのホームページには料金の目安が掲載されていますが、正式な料金は下見と打ち合わせの後に決まるところが多いです。
実家の草刈りの方法③:ベンリー(便利サービス)に依頼する
空き家になった実家の草刈りをする3つめの方法は、便利サービス「ベンリー」に依頼することです。
ベンリーに草刈りを依頼する場合
- ベンリーの店舗がないエリアでは依頼することが難しい
- 料金例 330円~/坪(1度刈り)+出張費 3,300円~(1名)※最低施工料金は7,700円
ベンリー札幌琴似店 - 刈った草の処分費は別料金
- 作業はベンリーの電話またはホームページで最寄りの店舗に依頼する
- 見積もり依頼の段階で詳細が確認できない部分は訪問時に見積もり
以上のような特長があります。
ベンリーは新しく店舗も増えていて知られているサービスですが、店舗が少ないエリアもあるので実家の場所によっては利用できないかもしれません。
また料金については、各店舗によって金額が多少違ってくるようです。
実家の草刈りの方法④:くらしのマーケットで依頼する
空き家になった実家の草刈りをする方法の4つめは、くらしのマーケットで依頼することです。
くらしのマーケットに草刈りを依頼する場合
- くらしのマーケットのホームぺージから業者を選んで依頼する
- 料金の目安(草刈り機) 50平米 7,000円・50平米 30,000円(ゴミ回収込み) など様々
- 草刈り(草刈り機)では約1,500の店舗(事業者)が登録されている
- 店舗(事業者)の数が多いので料金や口コミなどで比較して検討、選ぶことができる
- 具体的な内容は依頼する店舗に予約を入れた後、メッセージでやり取りする
以上のような特長があります。
くらしのマーケットは提携している店舗(事業者)が多いマッチングサービスなので、比較して店舗(事業者)を選んで依頼することができるのが魅力です。
草刈りの料金以外にも実際に依頼した人の口コミも掲載されているので、希望にあった店舗(事業者)が見つけやすいサービスと言えるでしょう。
実家の草刈りの方法⑤:オンラインの草刈りサービスに依頼する
最後5つめに紹介する実家の草刈りをする方法は、オンラインの草刈りサービスに依頼することです。
オンラインの草刈りサービスの「草刈り110番」について見てみると、
- 電話での受付は24時間365日対応
- 現地調査、見積もりは無料
- 料金 1㎡あたり税込180円~
- 北海道から沖縄までの受付対応
- 見積もり提示後の追加料金は無し
以上のような特長があります。
そして立ち合い無しでも作業が可能ということなので、実家が遠く離れていて行けない場合なども最適な草刈りの方法と言えるでしょう。
定期的な草刈り作業にも対応しているとのことなので、実家が空き家になっている間シーズンごとに業者を探す手間が省けるのも魅力ですね。
実家の草刈り5つの方法についてのまとめ
空き家になった実家の草刈りの5つの方法について紹介しました。
実家のある場所や庭の広さなどによって、どの方法が良いか違ってくるでしょう。
どの方法で草刈りをするかは
- 草刈りにかかる費用、料金
- 刈り取った草の処分はどうするか
- いつまでに草刈りを終えなければいけないか
- 見積もりや作業のときに立ち合いが必要かどうか
- 自宅と実家の距離、自分で草刈りにいけるかどうか
などが検討のポイントになってきます。
私の場合、実家が日帰りで十分往復できる距離で、休みの日であれば作業の時間もとれたので、自分で草刈りをしました。
費用的には道具の購入費と交通費くらいで安く済んだので、自分で時間が確保できる場合はおすすめですが、体力的にはちょっとしんどいかもしれません。
自分で実家の草刈りをする場合!必要な道具や注意点は?
私自身が実家じまいをしたときは、実家の草は毎シーズン自分で刈っていました。
前述のとおり実家が自宅から車で1時間ちょっとと近かったことと、実家近くの介護施設に入居している両親の面会に行く用事のついでに草刈りができたからです。
自分で草刈りをするのは楽ではありませんでしたが、仕事の都合や天気にあわせて自分で日程を決められるので私にとっては都合がよい方法でした。
実家の庭に生えている雑草の量がかなり多かったので道具を揃えることにしました。
- 電動の草刈り機(約8,000円)
- 延長用のコード
- 熊手(金属製がおすすめ)
- 竹ぼうき
などです。
また草刈りの季節が春から夏なので
- 熱中症の対策を十分にする
- 刈り取った草や土などで汚れ、汗もかくので着替えを用意する
- 蚊などの虫対策として首や腕などを露出しないようにタオルなどで対策する
などを心がけました。
自分で草刈りをした場合一番のネックになるのは、刈り取った草の処分です。
実家のある自治体は刈り取りをした草などは可燃ごみで出せるということでした。
ただし町内のゴミの集積所に一気に出すのを避けて、数日に分けて出すようにしました。
刈り取った草をそのままにするのはご近所の迷惑にもなるので、あらかじめ処分の方法を考えておくことをおすすめします。
【まとめ】空き家の実家の草刈り!どの方法が最適?
空き家となった実家の草刈りについて、必ずやっておくべき理由と草刈りの方法5つについて紹介してきました。
紹介した草刈りの方法5つのなかで、どの方法が最適なのでしょうか?
もちろんそれぞれの家の状況によっても違うとは思いますが、業者にお願いする方法をおすすめします。
私の場合、実家じまいに約4年かかりましたが、最後の4年目は実家の草刈りに時間をとることが出来ませんでした。
そして伸び放題になっていた庭の方から回って、空き巣が入るという最悪の出来事が起こってしまいました。
伸び放題になっている草のために、見通しが悪くなっていたことが要因かもしれません。
空き家の防犯のためにも、やはり毎年時期を逃さずに草刈りをすることは欠かせません。
実家の草刈りを依頼するときは
- 早めに対応してもらえる
- (可能であれば)立ち合う機会が少なくて済む
- 空き家になっている実家が対応しているエリアである
などの点をポイントに業者を選ぶことをおすすめします。
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