空き家となった実家に郵便物を溜めない方法は?転送などの対応方法を解説!

空き家の防犯対策
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この記事では、空き家となった実家のポストに溜まる郵便物などの対応方法や注意点について解説しています。

親が介護施設に入居したり、亡くなったりして実家が空き家となったときに、放置しておくと困るのが配達される郵便物やダイレクトメール、チラシなどです。

私も、両親が介護施設に入居して実家が空き家となり、すぐに溜まってしまう郵便物やチラシの手を焼きました。

また親が亡くなってから郵便物を止めないままにしていると、その後もずっと届くことになります。

私自身の経験も含め、実家が空き家となったときに、なるべく負担が少なく郵便物やチラシの管理が出来る対応方法や注意点などについて解説していますので参考になれば幸いです。

空き家になった実家の郵便物を放置すると起きる4つのリスクとは?

はじめに実家が空き家になった際にポストに届く郵便物などを放置しておくと起きる4つのリスクについて解説します。

空き家になった実家のポストに溜まるのは、郵便物だけではありません。

郵便局以外の業者が配達するダイレクトメールやカタログ、ポスティングで投函されるチラシやフリーペーパーなどもあります。

このような郵便以外のものも投函されるので、1週間もするとポストはかなり一杯になってしまいます。

空き家になった実家のポストに郵便物が溜まってしまうと

など4つのリスクが生じます。

ポストに郵便物が溜まったままにしておくことで生じるリスクについて見ていきましょう。

郵便物を放置するリスク①:郵便物が盗難されるリスク

郵便物を放置するリスクの1つめは、ポストに溜まったり外にあふれた郵便物が盗難されたり無くなることです。

ポストの外にあふれた郵便物を拾われたり盗難されると、個人情報が漏れてしまうことになりかねません。

また郵便物の内容によっては、個人情報などが悪用されて詐欺や不正利用されてしまう恐れもあります。

盗難のリスクを避けるためにも、空き家になったら郵便物の対策は急ぎましょう。

郵便物を放置するリスク②:必要な手続きなどをし損なうリスク

郵便物を放置するリスクの2つめは、役所などの手続きをし損なったり、支払いを漏らしてしまうことです。

配達された郵便物が無くなったりチラシなどに紛れたままになって、重要な手続きや支払いを知らずにいることになりかねません。

年金や介護、健康保険などに関する役所からの郵便物、ネットショッピングの請求書など、確実に目を通すことができるように郵便物の対策は重要です。

郵便物を放置するリスク③:空き巣などに狙われるリスク

3つめに紹介する郵便物を紹介するリスクは、空き巣などに狙われてしまうことです。

空き巣の犯人は事前に下見をしてまわることが多いので注意が必要だと、警察の広報でも触れられていました。

ポストから郵便物があふれていれば、長期に不在にしているか空き家になっている状態だろうと目をつけられる恐れがあります。

郵便ポストがきちんと管理されていれば、定期的に人が訪れている印にもなります。

雨戸などが閉まりっぱなしなど外見上は空き家に見えても、空き巣への対策に一定の効果があるでしょう。

実は私の実家も空き家になってから空き巣に入られてしまいました。

ちょうど父の入退院や看取りの時期で、ポストの周りにチラシなどが散乱していた状態のときです。

郵便物を放置するリスク④:郵便物が散乱して近所の迷惑となるリスク

最後4つめに紹介する郵便物を放置するリスクは、あふれた郵便物が散乱してご近所に迷惑をかけてしまうことです。

前述のようにポストに投函されるのは郵便だけではなく、ダイレクトメールやカタログ、チラシなど様々です。

ちょっと放置していればポストは一杯になり、押し出されてあふれてしまい、風に飛ばされて散乱しかねません。

郵便物などが散らかった状態のままにしていれば、苦情が入る元になってしまいます。

実家じまいには時間がかかり、解体や建て替えなど他にもご近所への配慮が必要な場面はたくさんあります。

防げるリスクは早めに対応して、トラブルに発展しないようにしましょう。

空き家になった実家のポストに溜まる郵便物を解決する4つの方法

前のパートで解説したように、空き家となった実家のポストに溜まった郵便物を放置することは、様々なリスクがあります。

実家あてに届く郵便物を確実に受け取れるようにして、不要なものはなるべく減らしていきましょう。

空き家になった実家のポストに郵便物が溜めないために

以上4つの対策が考えられます。

実家のポストに郵便物などを溜めないための対策4つをそれぞれ見ていきます。

対策①:郵便物を定期的に回収する

空き家になった実家のポストに郵便物をためないための対策1つめは、実家に立ち寄って直接郵便物を回収する方法です。

実家が近いところにあり行き来しやすい場合には、この方法が良いでしょう。

私自身、実家が空き家になってからしばらくの間は、この方法で郵便物などを回収していました。

介護施設に入居している父に面会するのに合わせて、実家に寄れば郵便物の回収が可能だったからです。

実家が神奈川県の横浜市、自宅が千葉県千葉市にあり、決して近くはありませでしたが、郵便物を溜めずに済みました。

また郵便物を定期的に回収するときは、ついでに玄関や庭先に飛ばされてきたゴミなどを片づけておくと良いと思います。

郵便物が溜まったりあふれていなければ、「定期的に人が通っている家」という防犯上のPRにもなるでしょう。

対策②:郵便局の転送サービスを利用する

空き家になった実家のポストに郵便物をためないようにする2つ目の対策は、郵便局の転送サービスを利用する方法です。

実家が離れていて遠いなど郵便物を回収しに行くのが難しい場合は、郵便局の転送サービスの利用をおすすめします。
日本郵便 転居・転送サービス

郵便局の転送サービスは

  • 郵便局の窓口で転居届を提出する
  • 郵便局に備え付けの転居届に記入しポストから投函
  • 郵便局のサイトにIDを登録して「e転居(インターネットでの転居届)」で手続きする

以上の3通りの方法で手続きができます。

郵便局の転送サービスを利用する際は

  • 手続のときに提出者と転居者の本人確認資料が必要
  • 転送されるのは日本郵便が取り扱う郵便物等が対象
  • 転送される期間は1年間、更新する時は再度転居届を提出する
  • 転居届が提出されてからサービス開始まで1週間くらいかかることがある

などの点に注意しましょう。

私は実家が空き家になってしばらくは、直接郵便物を回収していました。

感染症の拡大などで通うのが難しくなり郵便局の転送サービスを利用しましたが、とても便利です。

ただし空き家の状態が1年以上続く場合、転送サービスの更新を忘れると郵便物が差出人に戻されてしまうので注意が必要です。

親が介護施設などに入居した場合、詳しくは後のパートで解説しますが親と相談し話し合ったうえで、子供などの自宅に転送することをおすすめします。

私は父が郵便物の確認がわずらわしいからと、一任されて私の自宅宛てに転送してもらうようにしました。

対策③:ダイレクトメール類の発送停止の手続きをとる

3つめに紹介する空き家になった実家のポストに郵便物をためないための対策は、ダイレクトメール類の発送停止の手続きをとることです。

郵便局の転送サービスは届けを出せば、大事な郵便物は確実に転送先に届くので確認を漏らすことはなくなります。

ただし転送されるのは日本郵便が扱う郵便物だけなので、ダイレクトメールやカタログ類の多くは転送されません。

カタログ類は厚さもあり、すぐにポストが一杯になってしまいます。

私も可能な限り、発行元へ発送停止の連絡や手続きをするようにしました。

ダイレクトメールやカタログは、冊子のなかに「購読中止について」などの案内があるので記載のとおりにネットなどから手続きすれば届かなくなります。

対策④:ポストの投函口をテープで塞ぐ

空き家になった実家のポストに郵便物をためないための対策最後4つめは、ポストの投函口をテープで塞ぐ方法です。

郵便物は転送されるようになり、ダイレクトメールやカタログも発送停止にしてもらって届かなくなりました。

空き家のポスト対策で最後まで困ったのが、ポスティングで投函されるチラシやタウン誌です。

ポストに「チラシの投函お断り」などのメッセージを貼ってみましたが、ほぼ効果はありませんでした。

ポスティングの業者の連絡先もわかりませんし、いくつも入ってくるチラシの発行元に連絡するのも大変で効果も不明です。

チラシなどはしょっちゅう投函されるので、すぐにポストも一杯になってしまいます。

ポストをテープで塞ぐと空き家であることが一目でわかってしまうので、投函できないようにするかどうかは悩ましいところです。

ですが放っておけばすぐにチラシなどがあふれてしまうので、最終手段としてポストの投函口をテープで塞ぐことにしました。

ポストの投函口を塞いだ結果は、

  • 用心のためにポストの中から養生テープを貼って取りだし口を塞いだ</li>
  • 表からはポストに封がされているかどうかはわからない状態
  • 取り出し口はロックできるタイプだったので、取りだし口から投函されることはなかった

という状態でした。

ポストの投函口を塞いでしまえば、郵便物やチラシ類がポストからあふれたり、外に散乱することもありません。

外見から空き家であると思われても、ポストやその周辺が散らかっていなければ防犯上の効果にプラスになるでしょう。

空き家の郵便物対策以外にも効果がある「空き家管理サービス」

空き家となった実家のポストに溜まる郵便物は、前項で紹介した4つの対策で解決ができます。

実家が遠方で定期的に実家の管理のために行くのが難しい場合などは、空き家を管理してくれるサービスの利用を検討しましょう。

例えば、不動産会社や警備会社が提供している「空き家管理サービス」は、郵便物などの整理や回収などをしてくれます。

実家じまいは他にもやることが多く、終わるまでには時間も手間もかかります。

「空き家管理サービス」は郵便物以外にも定期的な見回りや家の換気などもしてくれるので、実家じまいには心強いサービスと言えますね。

私自身、このサービスを知ったのは最近ですが、実家じまいのときに知っていたら利用していたと思います。

主なところでは

会社名 サービス名
セコム ホームセキュリティ 長期不在の空き家対策
ALSOK るすたくサービス
大和ハウス 空き家管理サービス

などが全国対応のサービスです。

主なサービス内容としては

セコム ALSOK 大和ハウス
ポストの整理・回収
定期的な巡回
通水
通風・換気
庭・庭木確認
簡易清掃
サービス料金(月額) 16,720円(税込)~ 11,000円(税込)~ 11,000円(税込)~

などです。

各社ともポストに投函された郵便物やチラシは、宅内保管や月1回の転送(配送料は別)をしてもらえます。

空き家の通水や換気もしてもらえるので、実家まで通う交通費と時間の節約になるでしょう。

毎月の費用は発生しますが、有効に使える時間が増えるので不用品の整理やゴミ出しなど手間がかかる作業に集中することもできます。

この記事のまとめ

この記事では私自身の経験談も交え、空き家になった実家のポストに溜まってしまう郵便物の対処方法について紹介しました。

  • ポストに溜まる郵便物を放置すると手紙などの盗難や個人情報漏洩などのリスクがある
  • 必要な手続きや支払いなどを漏らさないためにも実家あての郵便は転送サービスを利用する
  • 郵便局の転送サービスを利用すると1年間郵便物を転送してもらえる
  • 郵便以外の投函物もあるので直接回収したりポストをふさぐことも必要になる
  • 実家が離れている場合などは「空き家管理サービス」を利用する方法もひとつである

私自身、空き家になった実家に通うようになって、実家のポストには年金や医療、介護保険など役所からの大事な郵便物が多く届いていることをあらためて知りました。

役所の手続きに必要な書類なども多く、紛失や盗難、見逃したりすると面倒なことになってしまいます。

親が介護施設に入居するなどして実家が空き家になった場合、ポストに届く郵便物の対応は早めにしておきましょう。

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