空き家になった実家のブレーカーは落とす?そのメリットとデメリットを解説!

空き家の維持管理
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この記事では空き家になった実家のブレーカーを落とすメリットやデメリットなどについて紹介しています。

私自身、父が介護施設に入ることになり、実家じまいを経験しました。

空き家になっている実家のことで特に心配だったのは、空き巣などの被害にあわないかということと、漏電などが原因で火災が起きたりしないかということでした。

ですが

  • ブレーカーを落しておけば漏電などの火災の危険性はなくなる
  • ブレーカーをすべて落すと空き家だとわかり防犯上のリスクが増す

というように、どちらも悩ましい問題です。

次の項からは空き家となった実家のブレーカーを落とすメリットとデメリット、ブレーカーの管理や対策について紹介していきます。

この記事が実家じまいをされる方のブレーカーの管理や対策の参考になれば幸いです。

空き家になっている実家のブレーカーを落しておくメリットは?

このパートでは、空き家となった実家のブレーカーを落としておくメリットについて見ていきたいと思います。

空き家のブレーカーを落しておくメリットとしては、

  • 電気代の節約になる
  • 漏電による火災を防ぐことができる

の2つがあります。

私自身、空き家になっている間は電気を使うことはないと思ったので、ブレーカーは落としておきました。

それでは空き家のブレーカーを落しておく2つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

ブレーカーを落すメリット①:電気代の節約になる

空き家になっている実家のブレーカーを落しておくことのメリットの1つ目は、電気代の節約になることです。

人が住んでいないとはいっても、家電製品のコンセントを差したままにしておけば待機電力を消費します。

また冷蔵庫なども使う予定がなければ中の食品を処分してしまい、コンセントを抜いておけば余分な電力がかかりません。

実家の片付けをする際などは、そのつどブレーカーを入れて電気を使えばあまり不便はないはずです。

空き家になっている実家を再び使うにしても解体してしまうにしても、空き家にしている期間が長ければ長いほど電気代などのコストはかかります。

ブレーカーを落して安くなる電気代がわずかだとしても、一定の期間トータルするとまとまった金額になるのではないでしょうか。

ブレーカーを落すメリット②:漏電による火災を防ぐことができる

空き家になっている実家のブレーカーを落しておくことの2つ目のメリットは、漏電による火災を防ぐことができることです。

漏電していることで起きる火災を防げるのは、ブレーカーを落しておく最大のメリット、理由だといえるでしょう。

空き家となった実家の築年数が経って入れば、屋内の配線やコンセントが劣化している危険があります。

実家で使っていた家電製品が古ければ、コードも劣化していてショートしてしまうことも考えられます。

ただし空き家になった実家がすでに老朽化している場合、ブレーカー自体が劣化していることもあるので電気保安協会の点検などで確認しておいたほうが良いでしょう。

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空き家のブレーカーを落すメリットのまとめ

実家が空き家となった場合にブレーカーを落しておくメリットは

  • 電気代の節約になる
  • 漏電による火災を防ぐことができる

の2つでした。

私自身も実家じまいを経験しましたが、親が介護施設に入居し実家が空き家になってから最終的にすべて処分するまでかなりの時間がかかりました。

実家じまいを終えるまでに発生するコストも馬鹿になりませんし、実家が離れたところにあればトラブルにすぐ対応することもできません。

必要ない心配をしなくて済むのであれば、空き家のブレーカーを落しておくメリットは大きいと言えるでしょう。

空き家になった実家のブレーカーを落すデメリットは?

続いてこちらのパートでは、空き家となった実家のブレーカーを落としておくデメリットについて見ていきたいと思います。

空き家のブレーカーを落しておくデメリットとしては、

以上の3つがあります。

私自身、実家が古く換気システムやセキュリティシステムもなかったため、ブレーカーは落としておきました。

それでは空き家のブレーカーを落しておく3つのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

ブレーカーを落すデメリット①:24時間換気システムを止めてしまう

空き家になっている実家のブレーカーを落しておくことのデメリットの1つ目は、24時間換気システムを止めてしまうことです。

24時間換気システムは、2003年の建築基準法改正により全ての住宅に設置が義務付けられました。

空き家になった実家が2003年以降に建てられたもので、後々住むことになっていたり賃貸に出す予定がある場合などは、屋内の換気を欠かさないようにしましょう。

空き家になっている間は窓なども締め切られているので、24時間換気システムは切りたくないところです。

ブレーカーを落すデメリット②:セキュリティシステムなどが使えなくなる

空き家になっている実家のブレーカーを落しておくことの2つ目のデメリットは、セキュリティシステムなどが使えなくなってしまうことです。

実家に人の出入りがあまり無さそうに見えることで、空き巣に狙われるなどのリスクが生じかねません。

同じように見守り用のWEBカメラなどもブレーカーを落としてしまうと使えなくなり不便が生じます。

空き家になっているセキュリティ対策を考えると、ブレーカーを落とすことは避けたいところです。

ブレーカーを落すデメリット③:空き家であると分かりやすくなってしまう

空き家になっている実家のブレーカーを落しておくことの最後3つ目のデメリットは、空き家であることが分かりやすくなってしまうことです。

夜間にいつ通りがかっても明かりが一切点いていなければ、長期不在か空き家であることが疑われるでしょう。

空き家になっている実家の防犯対策として、人感センサー付のライトやタイマーでセットする室内灯がありますが、ブレーカーを落としてしまえば使えません。

前述のメリット「セキュリティシステムが使えなくなる」とも通じますが、防犯上のリスクが高くなってしまうことがブレーカーを落とすことの大きなデメリットです。

空き家のブレーカーを落すメリットのまとめ

実家が空き家となった場合にブレーカーを落しておくデメリットには

  • 電気代の節約になる
  • 漏電による火災を防ぐことができる

の3つがありました。

私の実家は築年数が古く、24時間換気システムもセキュリティシステムも設置されいませんでした。

そのため実家が空き家になっている間は、ブレーカーを落としていました。

夜間はいつも電気が点いていないので空き家であることが一見してわかってしまいますが、漏電が心配だったからです。

空き家のセキュリティ対策として防犯カメラやセキュリティシステムを設置している場合は、電気設備の老朽化などが無いことを確認するようにしましょう。

電気設備や配線に問題がなければ、必要な部分だけを通電しておく方法が有効です。

空き家になった実家のブレーカーの対策はどうする?

ここまで空き家になった実家のブレーカーを落とすことのメリットとデメリットについて見てきました。

こちらのパートでは、空き家になった実家のブレーカーはどうすればいいのかについて対策について触れていきます。

空き家になった実家のブレーカーについては

  • コストや漏電のリスクを考えればブレーカーは落としておきたい
  • 空き巣などの防犯上のリスクを考えるとブレーカーは落とさず通電しておきたい

と悩ましいところです。

また、

  • 空き家になった実家の築年数
  • 先々解体するのか住むことになるのか

によっても考え方や対策は分かれるでしょう。

ここからは漏電のリスクを少なくコストも抑え、セキュリティも維持できるブレーカー対策を考えて行きます。

空き家になった実家のブレーカーの対策①:ブレーカーの点検をする

空き家になった実家のブレーカーの対策の1つ目は、ブレーカーの点検をして漏電などの危険がないかチェックすることです。

「ブレーカーを落とすメリット」のパートでも前述しましたが、築年数が古くなれば屋内の配線やコンセントだけでなくブレーカーも劣化している可能性があります。

各地の電気保安協会の安全調査は4年に1回ですが、各電力会社には安全点検などのサポートサービスがあります(有償または無料)。

北海道電力 電気安全サポートサービス
東北電力 電気のSOS
東京電力 安全点検サービス
中部電力 暮らしサポートセット
北陸電力 でんきお助けサービス
関西電力 はぴeでんきの駆けつけサービス
中国電力 でんきの出張サポートサービス
四国電力 よんでん住まいのほっとサポート
九州電力 九電あんしんサポート
沖縄電力 お問い合わせ(24時間受付)0120-586-601

各電力会社のサポートサービスを利用して、空き家になった実家のブレーカーが劣化していないかどうかや漏電の危険性の有無などを点検してもらいましょう。

劣化や漏電の危険性が無ければ、電気を使う場所だけブレーカーを入れておくようにしましょう。

セキュリティシステムや照明など必要なところで電気を使うことができます。

空き家になった実家のブレーカーの対策②:使わない部分のブレーカーを落とす

実家のブレーカーの2つ目の対策は、使わない部分のブレーカーを落としておくことです。

上記の対策①で点検したブレーカーに異常が無ければ、セキュリティシステムなど電気が必要なところを残して、後のブレーカーは切るようにします。

漏電の心配が100%無くなるわけではありませんが、ブレーカーを点検したうえで必要最低限の部分だけ通電しておくので、その分漏電による火災のリスクも低くなります。

空き家になった実家のブレーカーについてのまとめ

実家が空き家になった場合に、ブレーカーを落としておくことのメリットとデメリット、対策について見てきました。

  • ブレーカーを落としておくメリットは、電気代の節約と漏電による火災を防げることである
  • ブレーカーを落としておくと、換気やセキュリティの設備が使えなくなることと、空き家であることがわかりやすくなってしまうことである
  • 実家が空き家になったときには、ブレーカーに漏電の心配がないか点検してもらい、不要な部分のブレーカーを切っておくのがよい

空き家になった実家で漏電による火災を防ぐために、まずはブレーカーの点検をしておくようにしましょう。

そのうえで必要最小限の設備にしぼって使うようにすることで、漏電火災の防止と防犯対策のどちらも対策をとることができます。

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