この記事では実家の片付けに疲れてしまうことの無いように、しんどくなってしまう前にスムーズに片付けるコツについてお伝えします。
私の実家では最初に母が認知症になり介護施設に入居、その後父が脳梗塞で自宅での生活が難しくなり施設に入ることになりました。
それから「生前整理」が始まり、両親が亡くなったあとの「遺品整理」を終えるまで、約4年かかっています。
途中、しんどい時期もありましたが周囲の協力をもらいながら何とか終えることができました。
この記事が実家の片付けに疲れている、しんどいと感じ始めている、そんな方の役に立てれば幸いです。
実家の片付けを疲れずに進めるコツは?「生前整理」の場合!
まずは親が住んでいる実家の片付けを、疲れずにスムーズに進めるコツをお伝えしていきます。
私も、母が施設に入居して父が一人暮らしを始めた時に実家の片付けを提案したことがあります。
母の物を片付ける話をしましたが怒られてしまい、まったく受け入れてもらえませんでした。
「生前整理」で疲れてしまうのは
- 片付けのことで親と意見が衝突する
- 片付けの必要性を親が理解しない
- 片付けても次にはまた物が増えている
- 子供の側からの話の切り出し方が悪い
などが原因です。
生前整理では
などが疲れずに進めるコツです。
しんどくなって実家の片付けが止まってしまわないように、コツを抑えておきましょう。
実家の生前整理で疲れないコツ①:無理に片付けをしようとしない
実家の生前整理の片付けで疲れないコツの1つめは、無理に片付けようとしないことです。
いきなり実家の片付けを切りだされて
- 「自分は不便を感じていないのに」
- 「居なくなることを催促されているみたいだ」
- 「いつか使うかもしれないからとってあるのに」
そんな風に親が感じているのかもしれません。
親が暮らしやすいように片付けをするのは大切ですが、「生前整理」は必須ではないので無理に片付けようとするのはやめておきましょう。
片付けたいという意見を押し通して感情的にぶつかってしまうと疲れてしまいます。
最悪片付けができなくても仕方がない、くらいの気持ちで構えておくと疲れずに済むでしょう。
実家の生前整理で疲れないコツ②:話の切り出し方を工夫する
実家の生前整理の片付けで疲れない2つめのコツは、話の切り出し方を工夫することです。
例えば
- 「ヘルパーさんが来た時に通りにくいから、あそこの棚を片付けようよ」
- 「新しく買った布団が届く前に、押し入れの中の古い布団は処分しておこう」
- 「お盆休みに△△達(孫等)が遊びに来たいって言ってるから隣の部屋を少し片づけるね」
など何かの用事や人が来ることをきっかけにして話を切りだしてみましょう。
「そうだね、片付けておいてもらおうか」という同意が得られれば、疲れたりしんどくなることも無いでしょう。
実家の生前整理で疲れないコツ③:状態と理由を伝えて許可をもらう
3つめに紹介する実家の生前整理の片付けで疲れないコツは、親に状態と理由を伝えて許可をもらうことです。
例えば
- 「冷蔵庫の奥の瓶詰、結構期限が切れているものが多いから処分しようよ」
- 「下駄箱に入っている昔の靴がカビているから、履かないやつだけ処分してもいい?」
- 「夏物をしまっておいたけど、古い服に虫が食っているみたいだから処分してもいいかな?」
など状態のよくないところを伝えます。
その上でそのまま使うのは体にもよくないから…と健康面に配慮するなど理由もつけ加えてみましょう。
片付ける理由に親の納得が得られれば、意見の衝突も無く疲れずに片付けを進められます。
実家の生前整理で疲れないコツ④:片付いて良くなったことを伝える
実家の生前整理の片付けで疲れないコツの最後4つめは、片付いて良くなったことを伝えることです。
片付けて終わりではなく、「きれいになった」「不便でなくなる」など、状態が良くなったことを付け加えましょう。
例えば
- 「向こうの部屋がかなり片付いたから、△△達(孫等)も一緒に寝られるよ」
- 「和室の押し入れの中を整理して拭き掃除したから、カビ臭くなくなったよ」
- 「脱衣所の棚の前を片付けたから、お風呂の出入りのときも危なくなくなったよ」
などと伝えてみましょう。
不便が解消されたり快適になったことが理解されれば、別の片付けをするときにもスムーズに話ができると思います。
実家の片付けを疲れずに進めるコツ「生前整理」の場合のまとめ
ここまで実家の生前整理の片付けを疲れずに進めるコツについてお伝えしてきました。
生前整理の片付けは
- 無理に片付けようとするとかえって進まない
- 年老いた親と感情面でぶつかることは精神的に疲れる
- 後々「あんなことを言わなければよかった」と後悔することもある
ということになりがちです。
親の意思や気持ちを汲み取って、こちらの気持ちを押し付けない方が疲れずに片付けを進められるでしょう。
実家の片付けを疲れずに進めるコツは?「遺品整理」の場合!
次に親が亡くなったあとの実家の片付けを、疲れずにスムーズに進めるコツをお伝えしていきます。
「生前整理」は親と意見が合わないことで精神的につかれますが、亡くなった後の「遺品整理」はやることが一杯で、精神的にも肉体的にもしんどく疲れます。
「遺品整理」で疲れてしまうのは
- 物が大量にある
- 時間がかかる
- 喪失感でやる気がでない
- 捨てるかどうか迷ってしまう
などが原因です。
遺品整理で実家を片付ける場合は、家屋の解体など期限が決まっていることもあります。
遺品整理では
などが疲れずに最後まで進めるコツです。
親を見送った喪失感の中での遺品整理は大変ですが、疲れないためのコツを押さえながら片付けを終わらせましょう。
実家の遺品整理で疲れないコツ①:手続きはすぐに終わらせる
実家の生前整理で疲れないコツの1つめは、役所などの手続きをすぐに終わらせることです。
役所だけでも国民健康保険や介護保険、年金、葬祭費などの手続きが必要です。
介護施設に入居していた場合は解約・退去の手続きと、私物の引き取りもしなければいけません。
何かと忙しく気持ちも落ち着かない時期なので、できる手続きはすぐに終わらせて片付けの時間がしっかりとれるようにしましょう。
実家の遺品整理で疲れないコツ②:近所や親戚に挨拶をする
遺品整理のときに疲れずに実家を片付ける2つめのコツは、近所や親戚に挨拶をしてみることです。
親が亡くなったあと、なかなかすぐに実家の片付けを始めようという気持ちが起きないかもしれません。
そんなときには、実家の近所のお宅や親戚などに親がお世話になったお礼の挨拶に行ってましょう。
年長者からかけられる言葉で慰められることも多く、気持ちも落ち着くと思います。
そして自分の気持ちに区切りがつき、きちんと片付けを終わらせようという気持ちになるでしょう。
実家の遺品整理で疲れないコツ③:片付けの順番を決める
実家の遺品整理で疲れないコツの3つめは、片付けの順番を決めることです。
片付けに取りかかる前に、大まかで良いので全体の目安をつけてみましょう。
自分たちで片付ける部分と専門の業者にお願いする部分などの区分けもしておくと、作業全体を進めやすくなります。
どのくらいの物があるのかを把握しておけば、「いつになったら片付けが終わるのか?」と、疲れてしんどく感じることも少なくなるでしょう。
実家の遺品整理で疲れないコツ④:残すものを決めておく
4つめに紹介する実家の遺品整理で疲れないコツは、残す物を決めておくことです。
片付けに入るときに、実家からもらっていくものや出張買取に出す予定のものなど、残しておくものを大まかに決めておくことです。
できれば残しておくものを置くスペースを確保して、不用品や粗大ごみとは分けて置いておきましょう。
部屋を片付けていくたびに、不要なものと残すものを分けるのは効率が悪く疲れるもとです。
残す物を決めておけば、あとは粗大ごみや一般ごみに分けていけるのでスムーズに作業が捗るでしょう。
実家の遺品整理で疲れないコツ⑤:片付けを一人でやらない
実家の遺品整理で疲れないコツの5つめは、片付けを一人でやらないことです。
兄弟姉妹や家族、誰か一緒に片付けをしてもらいましょう。
誰かと一緒に片付けたほうが作業が捗りますが、それ以上に捨てるものと残す物の分別の判断がつきやすくなります。
また両親の思い出がいっぱい残る実家を片付けるのは、辛く寂しい気持ちにもなりがちです。
ですが、思い出話をしながら一緒に片付けることで、しんどい思いも少なく疲れずに遺品整理を進めることができると思います。
実家の遺品整理で疲れないコツ⑥:プロに依頼する
最後に紹介する実家の遺品整理で疲れないためのコツは、プロに依頼することです。
実家の片付けは、自力でやろうと思えばなんとかできないことはありません。
私も遺品整理をある程度自分でやってみましたが、家具や家電をはじめ処分するものの量が多く不用品回収業者に依頼することにしました。
自分ですべてをやろうとすると片付けに疲れてしんどくなりますが、大きな家具や家電、大量の粗大ごみなどプロにお願いして正解だったと思います。
不用品回収業者は会社によって料金に差があるので、1社だけで選ばずに複数の会社の見積もりで比較することをおすすめします。
実家の遺品整理を疲れずにスムーズに進めるコツのまとめ
実家の遺品整理を疲れずにスムーズに進めるコツを6つ、お伝えしてきました。
片付けでしんどくならないために
- 手続き関係はすぐに終わらせる
- 近所や親戚に挨拶をする
- 片付けの順番を決める
- 残すものを決めておく
- 片付けを一人でやらない
- プロに依頼する
以上の6つをうまく取り入れて進めて行きましょう。
責任をもって自力でやろうとしても、空き家の期間が長くなればなるほど家も物も傷みます。
遺品整理は時間がかかりますので周りの人の手を借りて、大きなものや大変な作業はプロに依頼してスムーズに片付けを進めましょう。
実家の片付けにしんどくならずに片づけるコツのまとめ
実家の片付けに疲れて、しんどくなってしまう前にスムーズに片づけるコツについてお伝えしてきました。
私自身も父が介護施設に入居したのをきっかけに生前整理を始め、母、父が亡くなったあと遺品整理までを終えるのに約4年かかっています。
実家の片付けでは
- 生前整理は無理に進めようとせずに、親の意思を尊重する
- 生前整理では片付けたほうが親にとって快適になる点を伝える(汚れや虫の発生など)
- 遺品整理はできるだけ兄弟姉妹や家族に手伝ってもらう
- 遺品整理は片付ける量が多いのでプロの力を借りる
などを心がけて取り組めばスムーズに進められます。
生前整理も遺品整理でも、実家にある両親のものを片付けて処分することは悪いような気持ちになるかもしれません。
ですが、いつまでも整理せずに放っておけば物も傷むだけなので、きちんと片付けることが親や家、物への感謝になると思って進めましょう。
コメント