この記事では実家が空き家になったらガスの契約を維持するか解約するのか、あわせて解約の手続きについて解説しています。
空き家になった状態の実家でガスをそのままにしておくことで、ガス漏れや火災、爆発などが起きないとも限りません。
私自身も実家じまいを経験しましたが、ゆくゆくは解体する予定だったため空き家になった時点でガスは解約しました。
実家じまいを始める方にとって、ガスの契約を維持するかどうかの判断の参考になれば幸いです。
実家が空き家になったらガスは維持するか解約するか?
実家が空き家になったときに、ガスの契約を維持する方が良いのか、解約する方が良いのかについて見ていきます。
空き家の状態の実家をその後どのようにするかによりますが、ガスを使用しないのであれば解約した方がよいでしょう。
ガスの契約を維持する方が良い場合は?
空き家になった実家でガスの契約を維持した方が良いのは、その後ガスを使う予定がある場合です。
例えば
- 泊りがけで片付けなどで行き調理や風呂でガスを使う
- 一時的に空き家だが間もなく家族などが住む予定である
- 実家じまいが冬の季節ににかかるが暖房がガス使用である
などの場合です。
空き家になっている間、ガスを使っていなくてもガスの基本料金がかかります。
基本料金は都市ガスかプロパンガスか、またガス会社によっても違いますが、空き家となっている期間が長くなればなるほど負担が増すことは把握しておきましょう。
また定期的に実家のガスを使う予定があっても、人が不在の間はガスの元栓を閉めておきましょう。
ガスの元栓は
- 都市ガス:給湯器のガス管側またはガスメーター周辺の元栓
- プロパンガス:屋外メーターガス栓と容器のバルブ
など建物の外にあります。
地震などの災害時に、建物内のガスの配管が損傷してガス漏れが起きないとも限りません。
空き家になっている間のリスクも、ガスの元栓を閉めておくことで防ぐことができます。
ガスの契約を解約する方が良い場合は?
実家が空き家になった場合、ガスを使う場面はあまり無いので一般的には契約は解約することがほとんどです。
ガスの契約を解約したほうがよいのは、
- 空き家になった実家を解体することになっている
- リフォームしたり建物はそのままで売却する
- 実家の処分方法が決まっていないが誰も使う予定はない
などの場合です。
空き家になっている間に実家の片付けなどをするとしても、ガスを使うことはまずありません。
使用予定がなくてもガスをそのままにすることで
- 基本料金が毎月発生する
- ガス漏れや火災のリスクがある
などを考えるとガスの契約は早めに解約するに越したことはありません。
私も実家じまいを始めて間もなく、ガスの契約を解約しました。
冬の間も家の中の片付けに通いましたが、暖をとるのも電気があれば何とかなります。
ガスの契約を解約する場合の手続き方法は?
空き家になった実家が解体の予定であるなど、ガスの契約は解約しましょう。
こちらのパートでは都市ガスとプロパンガスの解約手続きについてお伝えします。
都市ガスの解約手続き
都市ガスの解約はガス会社のホームページまたは電話から手続きができます。
契約しているガス会社の「お客様番号」が分かるものを用意しておきましょう。
都市ガスのお客様番号は
- 検針票
- 払込書
などに記載されています。
都市ガスの契約を解約する場合は、手続きのみで立ち合いは必要ありません。
ただし、
- ガスメーターが屋内にある
- リース契約のガス報知機を設置している
- 門扉に鍵がかかっていてガスメーターのある場所に入れない
- オートロックのマンションなどで管理人が不在で中に入れない
このような場合、立ち合いが必要になります。
プロパンガスの解約手続き
プロパンガスの場合も解約はガス会社のホームページまたは電話から手続きができます。
プロパンガス会社の「お客様番号」がわかるものを用意しておきましょう。
プロパンガスのお客様番号は
- 検針票
- 請求書
に記載されています。
プロパンガスの解約(停止)は、ガス会社の作業員の人がガスの閉栓作業を行います。
閉栓作業の日時を決める必要があるので、実家のプロパンガスを解約するときは2週間から10日前位までに連絡するとよいでしょう。
プロパンガスの閉栓作業には立ち合いは原則要りません。
ただし都市ガスの場合と同じように、
- ガスメーターが屋内にある
- 門扉に鍵がかかっていてガスメーターのある場所に入れない
- オートロックのマンションなどで管理人が不在で中に入れない
このような場合、立ち合いが必要になります。
プロパンガスの解約で一点注意が必要なのが、ガスの契約書にある「最低契約期間」です。
プロパンガスを利用している家では、ガス管や給湯器などを設置する初期費用をガス会社がして月々のガス料金に上乗せして回収している場合があります。
この初期費用を回収する期間が「最低契約期間」ですが、途中で解約する場合に違約金の支払を求められます。
実家のガスについての契約なので不明であることが多いかもしれませんが、契約書などがあれば確認しておきましょう。
この記事のまとめ
実家が空き家になった場合にガスの契約を維持するか、解約するかについてお伝えしてきました。
空き家となった実家のガスについては、
- 定期的にガスを使う予定があれば契約は維持する
- 解体や売却など住む予定がなければ解約する
というように判断しましょう。
使う予定がほぼ無い状態でガスを解約せずにおくのは、ガス漏れや火災のリスクがあります。
私は実家が空き家になって間もなくガスの契約を解約しましたが、後に解約をしておいて良かったと実感する出来事が起こりました。
関東地方を直撃した台風の強風で裏庭の物置が倒れ、建物のガスメーターのすぐ横を直撃していたのです。
もう10センチほどずれていたら、ガスメーターの下の配管を切断していたかもしれません。
空き家になっていると、予測できないトラブルも起こりかねません。
ガスを使う予定がなければ、実家のガスは早めに解約することをおすすめします。
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