この記事では空き家になった実家で水道の契約を維持するべき理由や、水道の管理方法について解説しています。
親が施設に入居するなどが理由で実家が空き家になってしまったときに、水道の契約を維持した方がいいのか迷うところです。
水道の契約を維持すれば水道代がかかりますし、水道を止めてしまうと水道管のトラブルの原因にもなりかねません。
空き家になった実家の水道は、適切な管理をすることでトラブルを避けて維持することができます。
実家じまいをするにあたって、水道の契約を維持するかどうか考えている方の参考になれば幸いです。
実家の空き家の水道契約を維持するべき4つの理由
まずはじめに、空き家になってしまった実家の水道の契約を維持した方が良い理由4つについて解説します。
空き家の実家の水道を維持するべき理由としては
以上の4つがあげられます。
毎月の水道代がコストとしてかかりますが、水道をとめることによって起きるトラブルの防止には代えることができません。
空き家になった実家の水道を維持した方がよい4つの理由をそれぞれ見ていきます。
水道の契約を維持するべき理由①:錆による水道管の劣化や破損を防ぐため
空き家になった実家の水道を維持するべき理由の1つめは、錆による水道管の劣化や破損を防ぐためです。
実家が空き家になり水道を止めたままにしていると、水道管の中に残っていた水が蒸発して内部が錆びやすくなります。
水道管が錆びて劣化することで、破損して水漏れなどが起きる原因になりかねません。
水道の契約を維持するべき理由②:高額な費用がかかる水道管の修理を避けるため
次に紹介する空き家になった実家の水道を維持するべき理由は、高額な費用がかかる水道管の修理を避けるためです。
前項で紹介したように、水道を使わずに止めたままにしていると水道管の中が錆びて劣化や破損しやすくなります。
破損した水道管の修理は高額の費用がかかりますし、漏れた水によって建物に損傷があれば修理代がかさむことになりかねません。
空き家になった実家を解体する場合は別ですが、売却などの予定がある場合は本来必要のない修理代を避けるためにも水道の契約は維持するべきです。
水道の契約を維持すべき理由③:排水管から悪臭や害虫が発生するのを防ぐため
空き家になった実家の水道を維持するべき3つめの理由は、排水管から悪臭や害虫が発生するのを防ぐためです。
水道管には管の中に水が溜まるようにして、排水の臭いや害虫が上がってくるのを防ぐための「排水トラップ」がついています。
水道を止めてしまうと排水トラップの中の水が蒸発してしまい、排水の臭いや害虫、ネズミなどが屋内に侵入しやすくなるのです。
実家の空き家に排水の嫌な匂いが充満したり、害虫やネズミなどに荒らされることのないように水道の契約は維持するべきです。
水道の契約を維持すべき理由④:工事や実家の片付けなどで水道を使うため
空き家になった実家の水道を維持するべき最後4つめの理由は、工事や実家の片付けで使うためです。
空き家になった実家を解体する場合も、後から親族などが住むにしても実家の片付けをすることになります。
私も実家じまいをしましたが、片づけの最中はトイレにも行きますし、掃除するのでけっこう水を使いました。
また解体やリフォームの工事が入る場合も水は使うので、水道の契約は維持するべきです。
以上、空き家になった実家の水道契約を維持するべき理由4つを解説してきましたが、空き家の水道については適切な管理をすることが欠かせません。
実家の空き家に必要な水道の適切な管理方法は?
実家が空き家になった場合、水道の契約を維持することが大事ですが、実は水道を適切に管理することが欠かせません。
前述したように水道管の中の水が蒸発して起きるトラブルを防ぐためには、定期的に水を流すことが必要です。
また寒冷地では冬季に備えて水道管の凍結防止対策をしておかなければいけません。
実家の空き家に必要な水道の適切な管理方法①:月に1回程度の定期的な通水をする
実家の空き家に必要な水道の適切な管理方法の1つめは、月に1回程度の定期的な通水をすることです。
前のパートで見たとおり、空き家になった実家で水道を止めてしまうと錆びによる劣化や破損、排水管からの悪臭や害虫の侵入などのトラブルが起きがちです。
このようなトラブルを防ぐために水道の契約を維持することはもちろんですが、月に1回程度「通水」をして水道管に水を流すようにしましょう。
定期的に通水することで水道管や排水トラップの中の水が蒸発するのを防ぐことができます。
実家の空き家に必要な水道の適切な管理方法②:寒冷地では水道管の凍結防止対策をする
実家の空き家に必要な水道の適切な2つめの管理方法ですが、寒冷地では水道管の凍結防止対策をすることです。
気温がマイナス4度以下になると、屋内の給水管が破裂したり蛇口などが破損することがあります。
凍結し水道管が破裂することで、室内に大きな被害が出て建物の劣化を早める原因になりかねません。
また、地中の水道管から漏水していることに気づかず、多額の水道代が発生することもあります。
空き家になった実家が寒冷地にある場合は
- 冬季の間は水道の使用を停止する「閉栓」の手続きをして水を止める
- 不凍栓を操作して水抜きをしておく
- 排水トラップに住宅用不凍液を入れておく
などの対策をしましょう。
水道管の凍結が心配ない季節になったら不凍栓を開けて、水道管の中に水が通っている元の状態に戻しておきます。
遠隔地の実家の水道管理には空き家管理サービスの活用も検討!
ここまで空き家になった実家の水道の契約を維持するべき理由と、空き家の水道を適切に管理する方法についてお伝えしてきました。
空き家の水道管を適切に維持するためには通水が欠かせませんが、実家が遠隔地にある場合など定期的に通うのは大変です。
全国でも空き家が増えて問題になっていますが、セコムやALSOKなどの警備会社や不動産会社が空き家の管理をしてくれるサービスを提供しています。
企業名 | サービス名 |
セコム | 「ホームセキュリティ 長期不在の空き家対策」 |
ALSOK | 「るすたくサービス」 |
大和ハウス | 「空き家管理サービス」 |
水道管の通水以外にもポストに溜まってしまう投函物の対応など、空き家となった実家の管理には便利なサービスです。
実家じまいはやることも多いので、空き家の管理に関するところは有料のサービスを利用して効率よく進めるのも一つではないでようか。
空き家になった実家の水道の契約についてのまとめ
この記事では空き家になった水道について契約を維持した方がよいかどうか、また適切な水道管の管理についてお伝えしていました。
記事の内容をまとめると
- 実家が空き家になった場合でも水道の契約は維持したほうが良い。
- 水道を止めてしまうことで水道管の劣化や害虫などの発生といったトラブルが起きる
- 水道管の劣化や害虫の発生などのトラブルを防ぐためには定期的な通水が必要である
- 寒冷地にある実家では水道管の凍結防止対策も必要である
- 空き家の管理を代行してくれるサービスを利用するのも解決策として有効である
以上のようになります。
実家じまいには手間と時間がかかります。
水道管が劣化して片づけのときに水が使えない、空き家に悪臭が充満して害虫が発生しているなどということにならないように水道契約の維持と水道管の適切な管理を怠らないようにしましょう。
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